
創業から13年が過ぎ、ふと立ち止まって振り返ると、自分が追い求めてきたものの本質が見えてきました。
若い頃は売上や利益、社会的地位ばかりを追いかけていた私でしたが、最近になって「豊かさ」の定義が大きく変わったのです。毎朝の瞑想時間で感じるのは、真の豊かさとは数字では測れない何かだということ。
それは従業員の笑顔、お客様からの感謝の声、そして自分自身の内なる平安。経営という日々の修行を通じて、宇宙の法則に沿った生き方を学んでいるような気がします。
「与える者が受け取る」という言葉の意味を、ようやく心から理解できるようになりました。会社は利益を追求する場であると同時に、魂を磨く道場でもあるのです。
困難こそが最大の師だった
思い返せば、最も困難だった時期こそが、自分を大きく成長させてくれました。資金繰りに悩み、取引先とのトラブルに頭を抱え、従業員との関係に苦慮した日々。当時は絶望的に感じられましたが、今となってはすべてが必要な学びだったのだと分かります。
禅の教えに「一期一会」という言葉があります。ビジネスの世界でも、お客様との出会い、従業員との関係、そして競合他社との切磋琢磨も、すべてが貴重な一期一会なのです。この視点で事業を見つめると、単なる取引を超えた深いつながりが見えてきます。
魂の声に耳を傾ける経営

最近では、意思決定の際に直感を大切にするようになりました。データや分析も重要ですが、魂の声に耳を傾けることで、より本質的な判断ができるようになったのです。不思議なことに、そうして下した決断は、結果的に数字でも良い成果をもたらすことが多いのです。
これからの持続可能な豊かさ
これからは物質的成功だけでなく、精神的な成長を大切にした経営を心がけていきたいと思います。従業員一人ひとりが自分らしく輝ける環境を作り、お客様に真の価値を提供し続けること。それこそが、持続可能な豊かさを生み出す源泉なのだと確信しています。